パンデミックについて

パンデミックは、アジアでも発生した事があるんじゃ。
近年じゃぁ鳥インフルエンザが大流行したことが記憶に新しいんじゃが、こりゃぁまだ規模としちゃぁパンデミックとまで言えるほどの規模にまじゃぁ発展しとらん。
アジアにおけるパンデミックの代表例は、アジア風邪じゃ。

アジア風邪は1957年に香港で感染爆発し、日本、東南アジア全域、オーストラリア、ほいでアメリカやヨーロッパにまで拡大したインフルエンザの一種じゃ。
その発症は中国の南西部といわれとるんじゃけぇの。

死亡者の数はスペイン風邪の1/10程度じゃったが、抗生物質の普及しとる時代に入ってからのパンデミックとしちゃぁ異例の多さじゃったんじゃ。
日本でも300万人が感染し、6000人近い死亡者を出しとるんじゃけぇの。

このアジア風邪のインフルエンザウイルスは、ヒトインフルエンザばっかしでなく鳥インフルエンザの遺伝子も持っとり、鳥インフルエンザがどがぁに脅威かを表しとるんじゃけぇの。

こういった例があるように、パンデミックはいつ日本のちこぉで起こるかわからん。
そーでのぉたら、日本がパンデミックの発生源になる可能性も十分考えられますけぇの。
インフルエンザによるパンデミックは特効薬がのぉて、既存のプレインフルエンザ薬も有効かどうか定かじゃぁないのじゃ。

アジア風邪規模のインフルエンザがもし日本で発生した場合、ほいでそれが首都圏に流行した場合、とてつもない被害が予想されますけぇの。
その為の対策は、いっつも頭の中に入れておく必要があるじゃろう。
事が起こってからじゃぁとろいのじゃ。